検察官は,刑事事件について,捜査を行って起訴・不起訴の処分をし,起訴した場合は裁判を遂行し, 裁判の執行を指揮監督するなどの職務を行っています。
公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ,事案の真相を解明するという理念の下, 日々の職務についても,事件の記録を精査し,証拠物や客観証拠を検討し,目撃者や被害者の話を聴き,被疑者の取調べを行うなど様々なことを行っています。
このように,検察官の職務は重大であり,使命感や責任感が求められる大変な仕事ではありますが,その一方, とてもやりがいがある仕事でもあるのです。
私も,これまで,事件が解決したとき,被害者の方々からお礼の言葉をいただいたとき,被疑者・被告人から「検事さん, ありがとうございました」という手紙をもらったときなど,検事をやっていて良かったと感じるときが何度もありました。
また,何でも相談できる上司・同僚・部下がいること,自分の意見を率直に言える職場環境であることなども, とてもありがたく思っています。
私も,縁あって熊本地検で勤務することになりましたが,熊本はとても良い県で,土地も人柄もよく,熊本に来て 良かったと実感しております。