令和6年5月10日付けで、松江地方検察庁の検事正に就任しました山中一弘です。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
私は、平成8年に検事任官し、これまでも様々な地検で勤務して参りましたが、山陰地方で勤務するのは今回が初めてであり、島根県を含む山陰地方での生活を楽しみに赴任し、こちらに来てすぐに出雲大社への参拝や松江城、足立美術館といった名所の観光に出かけるなど、島根県での生活を楽しんでいるところです。
さて、最近の犯罪情勢を見ますと、犯罪の組織化、匿名化、広域化、国際化が進み、また、ITのような新しい技術を犯罪に悪用するという事件も生じているように、真相解明が困難な事件が増えているということを実感しております。
これらの犯罪に的確に対処するためには、検察官個々人の能力を向上させることはいうまでもありませんが、組織力を発揮して対処する必要があると感じていますので、小規模地検ならではのアットホームな雰囲気を生かしてチームとしての力を発揮できるよう職員を導いていきたいと思っておりますし、警察をはじめとした関係各機関と緊密に連携し、県民の皆様が安心、安全に暮らせるよう努力いたします。
今年は、裁判員制度が始まって15年になりますが、刑事司法は、皆様のご理解とご協力の上に成り立っていますので、今後もわかりやすい公判を目指して努力して参りますし、また、移動教室等の広報活動にも力を入れたいと考えておりますので、皆様におかれましても、刑事司法に対するご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。