近年,検察の捜査処理や公判遂行活動に関して様々な報道がなされておりますが,これは検察の果たすべき役割に対する国民の期待と関心の高まりを示すものであり,それは今後も一層高まっていくように思われます。また,検察が今後ともその責務を効果的に果たしていくためには,被害者・目撃者・参考人はもとより,様々な立場にある多くの方々の積極的な協力を得ていくことが不可欠であり,それには,多くの方々に検察に対する正しい理解と信頼感を持っていただくことが必要と考えます。
検察庁では,このような視点に基づいて移動教室プログラムなどの広報活動を積極的に行っておりますので,是非,皆様の参加をお願いします。
なお,参加申込方法等は,最寄りの検察庁の企画調査課にお問い合わせください。
移動教室プログラムとは,学校における社会科など教育の一環として,子供たちが教室を出て,実社会において自ら体験したり見学をしながら学習するというもので,既に多数の小中学校で採用されています。
子供たちは,小学校高学年の段階で初めて三権分立など国の基本的な制度について学びますが,検察については,ほとんど触れられていないのが実情です。
そこで,主として小学校高学年や中学生のみなさんに検察庁の役割を正しく理解していただくために,全国の検察庁において移動教室プログラムの受け入れを行っています。
移動教室プログラムは検察庁が見学者の受け入れを行うのに対し,出前教室プログラムは講師が小・中学校などに出向いて社会科授業などに参加し,検察庁の役割を理解していただくための説明を行うというものです。
プログラムの内容は,庁舎見学を除き,移動教室プログラムと同じです。
刑事裁判傍聴プログラムとは,高校生・大学生・社会人などを対象に,法廷での刑事裁判傍聴(公判傍聴)に加え,その前後に説明や質疑応答を交えることによって,刑事司法制度の一層の理解を促進しようとするものです。